身体が自由であるということ  

──生涯腕や手を痛めることなくピアノを弾きたい方へ

 

 

ピアノが大好きで熱心に取り組まれてきた方、もっと上手になりたいと強い思いがある方の中には、テクニック的な面で悩みを抱えている方も少なくないことでしょう。

音楽性はあるのにそれが足かせになっているのだとしたら、とてももったいないことだと思います。土台がしっかりしていないと立派な建物は建てられないように、テクニックの基礎─身体の使い方が身についていないとやがて行き詰ってしまい、芸術表現の面で真に目指すものにたどりつくのは難しいでしょう。

 

それは脱力とは切っても切り離せないものです。

 

私がフランスで学んだジャン・ファシナの奏法は、身体をとても合理的に使います。脱力といっても必要な力はもちろん要りますが、弾いたそばから緩めていくため疲れないのです。

手や腕を痛めたり、指がふわふわとしてよい音が出なかったりするのは、身体が正しく使えていないからです。

 

本物の音はピアニシモでも遠くまでよく通ります。

小さな手でも、身体は楽にピアノから豊かな響きを得ることは可能です。(和音はどうしても制約が出てしまいますが)

 

ピアノは腕や指のみで弾くものではありません。

エネルギーの流れは脳ー指先を通って鍵盤に伝わりますが、連動する身体の各部分の回路が整っていてこそそれが出来るのです。

 

テクニックの面で新しいものを受け入れるには、今までのやり方を捨て、自分をゼロにする勇気が要ります。迷路に入り込んだような気持になるかもしれません。とても時間がかかることなのです。

 

しかし、身体の内側に意識を向け、観察し続けることを通して必ず変わってきます。

そしてそれはあなた自身の音に表れてくるのです。

 

私は本気でそのお手伝いをしたいと思っています。

 

 

※脱力を追求し音を磨くことに特化した上級者のための専門的なレッスンです。(音大卒業生、指導に携わる方など)

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